煎じる手間を省いた羅漢果濃縮エキス

羅漢果ブームに乗って様々な関連商品が開発・取売されています。そのなかでも特に注目されたのが、羅漢果の濃縮エキスです。羅漢果の濃縮エキスは、ずっと待望されていたものですが、長い間、商品化されませんでした。普通に濃縮すると苦味がきつくなってしまうため、飲んだりすることができなかったのです。しかし、原産地の中国で、苦味を出さずに濃縮する技術が開発され(中国はその技術を秘密にしています)、ようやく商品としてお目見えしました。

忙しい現代人にとって、羅漢果の煎じ汁を作る手間は、けっこうな苦痛です。しかし、濃縮エキスの登場で、その手間はなくなりました。ボトル容器に詰められたエキスは、2、3滴をお湯にたらせば羅漢果茶に、お風呂にたらせば入浴剤に、料理に使えば甘味料になるので、そのまま手軽に使えます。

料理用など様々なタイプも登場

最近は濃縮エキスの中にも用途に合わせて様々な種類があります。たとえば、料理専用に、羅漢果の甘味成分だけを抽出したシロップも発売されています。これは、特にダイエット中の人におすすめです。携帯しておけば、たとえば喫茶店などでコーヒーを飲むときに、砂糖の代わりとして使うこともできます。

羅漢果エキスを商品化するにあたって、大きなネックになったのが、独特の色でした。飲んだことのある人ならお分かりいただけると思いますが、羅漢果の煎じ汁は、濃い目の紅茶にも似た黒に近い茶褐色をしています。お茶としてならともかく、化粧水や見た目も重要である料理に使うには、この茶褐色が難点となったのです。

しかし、近年では、色を抜いたタイプの濃縮エキスが開発され、問題は解決しました。ただし、色抜ぎタイプの濃縮エキスは、活性酸素除去作用などの点で、色を抜いていないものよりやや劣るようです。この辺りは今後の開発サイドの研究課題といえます。


羅漢果の特徴

羅漢果のレシピ